ねこれくと写真館 廃絶版招き猫2

 我が家の招き猫たちから新旧取り混ぜて今では製作されていない招き猫たちを紹介していきます。

No.8  意匠特許登録10185号
 この招き猫の花瓶は日本招き猫倶楽部の板東・荒川夫妻が苦労してマカオで入手した逸話話でも有名な猫です。大正〜昭和初期のものといわれています。裏に意匠登録の銘が入っていることは伝えられていますが、これまでにその画像は見たことがありません。これから手に入れようと思っている方のためにも裏面をご紹介しておきます。
 この招き猫はある骨董屋が平和島の骨董まつりに出していたものですが、残念ながら右の耳が欠けてなくなっています。何回か骨董市に出ていたのですが売れませんでした。私も気にはなっていたのですがやはりその点がひっかかりました。
 あるとき京都骨董市でこの骨董屋がまたこの招き猫を連れてきていました。せっかく京都でまた再会したのだし、どこか修理をしてくれるところをゆっくり捜せばいいかなということで、価格次第で購入しようと心に決めて骨董屋と交渉に当たりました。ねばってかなり安くなったので即購入。それから早2年、まだ修理はしていませんが修理してくれるところは見つかっています。どうも修理費の方が高くつきそうですが、時を見て修理してもらおうと思っています。
 ところで裏の銘ですが「意匠特許登録壱〇壱八五号」 MADE IN JAPAN と入っています。この花瓶は右手上げです。板東夫妻の花瓶を見てください(1999年来る福招き猫まつりの瀬戸で復刻したものは板東夫妻のものを原型にしています)。左手上げです。実はこの花瓶には右手上げと左手上げがあったのです。それ以外にもこれを模したのでしょうか、同様の招き猫花瓶を何種類も骨董市で見かけたことがあります。しかしそれらには裏面の銘はありません。いずれも高値で取り引きされています。また犬バージョンもあります。

右手招き 裏面の銘 復刻版 招き猫花瓶