再び神田招き猫ビルを見に行く
 2007年12月16日

 神田にある招き猫ビルを久しぶりに見に行くことにした。これまでにも何回か見に行ってはいる。今年も9月17日に写真撮影に行っているのだが、残念ながら隣のビルの工事で車が前に止まっており、撮影することができずもどってきたことがある。
               

              
               これは今年の9月17日 となりのビルで工事をおこなっている。


 今回はコダクロームの現像受付が12月20日で終了してしまうので、手持ちのコダクロームで最後の撮影をすることにした。ビルの前の道はあまり広くないので、撮影するには広角レンズでないとビルの全景が入らない。今回はフジのパノラマカメラTX-1を使用することにした。

             
              招き猫ビル(神田猫ビル)全景(2007年12月16日撮影)
              一枚に収めると無理が生じるので二枚の画像を合成してみました

 ビルの前でウロウロしていると屋上で植木に水をやる女性の人影が見えます。どうもこのビルの住人らしい。しばらくするとおじさんが出てきた。どうやらこの方も住人らしい。
 さてしばらくすると、ビルから女性が出てきた。カメラを持っている=^・^=に何となく接近してきたので、こちらから声をかけた。「このビルのオーナーの方ですか?」
 ついに正式にビルの持ち主と対面することができた。

そこで聞いた話。
招き猫ビルの秘密

 その1 なぜ招き猫ビルなのか
  本当は二階の窓枠の部分に巨大な花時計をつけたかったのだそうだが、あまりにも費用がかさむため、断念して台の上に座り、手招きする招き猫になったのだそうです。でもなぜ招き猫。猫を飼っていたから、猫が好きだから、商売をやっているから、何か聞いたような気がするが忘れてしまった。この点はまた聞くとしよう。


その2 猫の目の秘密
 招き猫ビルの最上階の目に当たる窓は写真ではわかりづらいが、きれいな青い色をしている。なぜ青なのか。これは当時飼っていた猫の目の色なのだそうだ。


 その3 ビルに点々とある鋲の秘密
 このビルのモデルともいえる猫はペルシャ(チンチラ)でチンチラ特有の毛先の黒い色を鋲で表現しているのだそうだ。最初は何とLEDで光るようにしたかったのだそうだが、ラブホテルと間違われるということで、取りやめになったのだそうだ。でも光る猫見てみたかった。


                           
                             チンチラの被毛(トム君提供)


        

 その4 2階から外を眺めている招き猫の秘密
 この招き猫はもともとは新宿で働いていたそうだが、よく働き、役目も終えたため、このビルのオーナーの所へやって来たそうだ。挙げている手がビルと逆だといっていたが、ビルとこの招き猫併せて、人も金も招くでちょうどいいのではないだろうか。けっこういろいろな人が招き猫を持ってきてくれるので、ビルの中には多数の招き猫が生息しているらしい。

 この時は立ち話だったので、「またぜひ店が開いているときにきてください」とのことだった。ぜひ今度は取材をさせてもらわなくては。

正面 ちょっと斜め
ペルシャの青い目 チンチラの被毛
転職してはたらく招き猫 看板は新しくなった
尻尾のリボンも健在 この部分が招き猫ののる台


 秋にビルを塗り替えてのできれいになっている。しかし残念ながら看板にあったできた当時の写真(?)はなくなってしまった。尻尾のリボンは健在であった。今度ビルの間から撮影させてもらおうかと思っている。建設当時はバブルの地上げによりとなりも空き地で猫の姿もよく見えたようだ。現在は大きなビルが建ってしまったためよほど当時を知っている人しかこの猫の横姿をのぞき見する人はいない。

 さて今度。平日か土曜の営業日に見学させてもらうことにしよう。


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