「加州猫寺」の謎にせまる  その2

猫寺第二次調査
 いよいよ加州猫寺、第2次調査に行って来ましたが、仕事が忙しく事前調査がほとんどできず、結果から言うと空振りに終わってしまいました。ご住職は家族旅行、図書館は整理で休館中、おまけに「めんや」は定休日。しかし別の面での収穫はありました。
 4月2日、スタートは金沢市内の元龍昌寺跡からです。昨年来たときは夜だったので付近の様子が分かりませんでしたが、今回は昭和30年代初めの地図を見ながら散策をしてみました。まだ当時の町名表示が残っている家屋もありましたが、現在も同じ場所に住んでいる方はひじょうに少ないようです。
 西インターへつながる広い道路をわたると、そこはかつての石坂遊郭のあったあたりです。畜霊慰霊碑の台座にあった協賛者の一つです。廃止になって40年以上たつ今でもその面影が残っています。それに対し、近くの西遊郭跡はかなり観光化されてしまっています。

     

  左上  龍昌寺の山門があったあたりから
  
  
中央上  元龍昌寺境内から

  
左上  近所に残る裏五十人町の表示

  左下  道路(西インター通り)の反対から見た安閑寺。その裏に龍昌寺があった
 

やっぱり猫寺
 道路を渡ったパン屋で朝食を買いながら、龍昌寺や遊郭のことを訪ねると、そのパン屋はかつて現在の西インター通りのセンターラインあたりにあって道路拡張のために現在の位置に移転したとのことでした。龍昌寺に関しては猫寺と行った方がピンとくるようで地元では猫寺の方が通りがよかったようです。残念ながら招き猫に関しては記憶ははっきりしないと言うことでした。「もう知っている方はほとんどいないんじゃないかな」とちょっと残念な返答でしたが、「安閑寺のおじいちゃんなら何か知っているかもしれない」との情報ももらいました。これはあらためて伺ってみようかと思いました。
 近くの西茶屋街の西茶屋資料館の受付の方(けっこう年輩)に聞いたときも、招き猫や遊郭についてはわかりませんでしたが、猫寺といえばすぐにわかりました。
 やっぱり猫寺というのは金沢ではかなりメジャーな存在であったようです。

  
付近に今も残る石坂遊郭の建物 遊郭の玄関の装飾
 西遊郭後は観光化されている

空振り住職不在
 さて次はいよいよ現在の龍昌寺です。今回の訪問のいちばんの目的は丸金の首玉の撮影です。一度行けば勝手知ったる道で山道の入り口まではすぐにたどり着けました。思ったより雪が残っています。車は入れません。仕方なく徒歩で山道を上がっていくと10mほどで完全に雪に閉ざされてスポーツシューズではどうしようもなくなり、車まで引き返すはめとなってしまいました。こんな時、ドラエモンのポケットのような私の車は役に立ちます。すぐに長靴に履き替え再出発です。時々膝あたりまで雪に潜りながら、日頃の運動不足を感じる道のりでした。
 伺う前に電話をかけたのですが誰も出ません。広い家なので呼び出し音が聞こえないのだろうと思っていたのですが、玄関で呼んでも誰も出てきません。裏に回って呼ぶとしばらくして留守番?の方が出てきました。残念ながらご住職は家族旅行中ということで今晩帰ると言うことでした。またあらためて伺うということで、加州猫の撮影許可をもらって裏山に上がりました。せっかく来たので猫の各パーツごとに撮影しました。
 龍昌寺本堂の周りはかなり雪が解けていますが、湿地状態です。やはりこの時期は長靴必携です。

     
 長靴がないと無理な山道   雪深い龍昌寺(奥の建物)    雪の本堂

 この地域には陶芸や出版などいろいろな仕事を持った人達が住んでいる家が点在しており、共同生活をしているようです。訪問するときは犬に気をつけましょう。近所のハスキー犬が歓迎してくれます。前回は吠えて周りをウロウロしていましたが、今回は吠えることもなく雪解けの泥足で飛びついて歓迎してくれました(吠えることはあっても噛みつきません)。

「加州猫」パーツ集

    
左上   威風堂々加州猫

中央上  今回の取材目的「丸金」の首玉

右上   加州猫の持ち物の「玉}

左下    首ひもの結び目

中央下   加州猫の尻尾

次への課題
 今回の二次調査は図書館が思いもかけない2週間にわたる休館で文献調査ができませんでした。しかし、大正時代の北國新聞のマイクロフィルムが所蔵されていることがわかったので、次の三次調査では畜霊慰霊碑除幕式に関して徹底的に新聞をあらってみたいと思います。


おまけ
 七尾線が2001年3月31日をもって廃線となりました。龍昌寺への道のりはバスの乗り継ぎだけになってしまいました。

旧輪島駅線路の終端

                                                       2001年4月15日
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