『河村目呂二の俳画くさぐさ ~春興編~』
                                                         2025年4月26日



 冬眠から覚めた信濃追分の木通庵で今年の企画展が始まった。東京目黒のホテル雅叙園東京の百階段でも大正昭和の企画として目呂二の展示が開催されているので同時進行となる。
 今回の追分はゴールデンウィークと重なる。会期の初めに行くかGWが終わった最終で行くか迷った。しかし目呂二の肉筆俳画の頒布もあるようなので初日に出かけることにした。

河村目呂二の俳画くさぐさ
~春興編~


2025年 4月26日~5月11日


この俳画展の企画は秋に続きます

 ゴールデンウィーク初日とあり、混雑を避けしかも休日割りが停止なので深夜割りを利用して早めに出発する。いつも通り横川SAで休憩仮眠。いつもより混んでいる。朝になるとますます駐車場は混んできた。夏と違い車内も暑くないので快適だ。

GWの混雑を避け、
深夜割引を使って早く出発する

横川SAで休憩・仮眠して時間調整
しかし連休とあって早い時刻から
サービスエリアは混んでいる
出発 横川SA到着
横川SAを出発して追分の駐車場に到着
コブシの花がそろそろ終わろうとしている
8時ころになって散歩に出かけた
  横川SAで朝を迎える コブシも花期の終わり
レンギョの黄色い花がきれいだ これはバラ科の何の花か 小さなドライフルーツが枝に付いている 
花があちこちで咲いている
遅い春が一斉にやってきた
サクラも満開だ 
駐車場の入り口にある
サクラは合体木か?
二種類のサクラが咲いている
 
  薄ピンクの八重咲き  ソメイヨシノ?
 
軽井沢フォトフェストの会場のひとつになっている とにかく寒い

 しかし寒い。散歩は早々にして車に戻った。後で知ったが軽井沢では7時に-3℃だったようだ。しばらく車内でぬくぬく。
 少し気温が上がってきたようなので、再び散歩に出かけた。晴れてはいるが風が吹くと寒い。堀辰雄文学記念館まで行って引き返してくる。

サクラも個体や樹種によって
開花時期がずいぶん異なる
寒い追分はサクラが満開 目呂二もお世話になった松葉屋
そろそろ開館時間なので木通庵に行く 用水の水も豊富
有恵留可夢
晴鍬雨毫「百姓の俳画展」を開きたい
目呂二の俳画では句と画が
必ずしも一致していないという
むしろ一致していない方が多い
上の「春の手みやげ」などは句と画が
一致している作品だろう
左下の「蟻の行列」は今回のDMに使われた作品
蟻の行列は熊谷守一もよく観察していた

右下の「猫の恋」も句と画が一致している作品
軸装の俳画
今回は俳画展ということもあり額装してある作品はガラスに反射するし、軸装の作品は縦長で撮影が難しい 
このページ内でもどのように紹介するか悩みどころである
上の「そまき(杣木)」とは材木をとる木だそうだ
画はタラの芽の芽吹き

左下の画はふきのとう
右下の画は魚で句との関連性はない
左上 アケビの実のように見えるが・・・
右上 俳句画帖
ケースの上は画帖「春の山」 以前にも公開された画帖「芽吹く追分」
左上 シダの芽吹きだろうか?
右上 サクラと思われる
下   料治熊太と萩原井泉水による目呂二解題
        出典不明
                      PDFファイルへ
左上 画はタラの芽
猫ばかりに夢中になっていて損をした!
 
  残念ながらこのあたりの植物はわからない
山の澤はワラビだろうか?
「濫り(みだり)に大なるものを望むべからず」は
猫珍奇林の署名と音符の印で比較的古い作品のようだ
「春閑」は丸まった猫で熊谷守一も
同じようなポーズの猫を描いていた
守一が奥様から「でんでん虫ですか?」と
言われたエピソードを思い出した
戦前の俳画個展開催の案内
京城三越とあるので
現在のソウルにあった
三越で開催されたのだろう
                      PDFファイルへ
今回は目呂二肉筆の俳画が頒布された
猫以外に4点所有しているので
猫作品の中で3点に絞り込んだ
猫作品を持っていれば後ろ姿がよかったが
今回は定番の正面からの猫を選択した
これは自性院にある鍋蓋に描かれた猫に似ている

この作品は額装にする予定だ
 
天井から下がっている句を見るのを忘れていた
まだ冬の様相の外の風景だが
次回来るときには緑に覆われているあろう


今回も長居をしてしまった
混まないうちにそろそろ帰るとしよう
少しずつ気温も上がってきた まだ芽吹きも浅い追分の林
これからやっと新緑の季節を迎える 次に来るのは夏か秋か?
葉が伸びていないのでヤドリギが目立つ まだ咲いていない浅間神社の桜 勢いよく水が流れる御影用水
もうすぐ5月というのに追分の春は遅い
一気に花が咲いたように
これから一気に木々の緑も増えていくだろう
光のかげんでサクラの違いがわかる 花茎の短いタンポポ
駐車場に戻る ほぼ満車になっていた 浅間山も雪が少なくなってきた
帰りは休日割引なし!
わずかではあるが損をした気になってしまう
横川SAで買い物をした後一気に東京へ
帰りに少し早い夕食を食べ
帰宅したのは15時過ぎ
316kmの旅であった
横川SAで買いもの 帰宅した


 夏にも何か展示を行うようだが、今回の俳画展の続きは秋になるようだ。



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